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Everything I love in my life.

35年間の集大成。400人の大教室がOB・OGで溢れかえった最終講義。

35年間にわたりうちの大学で教鞭をとっていた教授の最終講義。OB、OGがあつまり400人も入る大教室で立ち見の人がいたほど。愛されてるなあ、としみじみ感じた。

始めに学部長が「一期生のみなさんよりも私のほうが若輩で…(笑)」といったことをおっしゃっていた。大学で35年間も教師を続けるとそんなこともあるのかと驚いた。僕なんかが生まれるずっと前から教壇に立ち続けている。果たして、どのような心境なんだろうか。いろいろと考えさせられた。

氏のやや緊張しながらも、力のこもった授業には、達成感とともにゆるぎない自信をかんじた。圧巻は、最後の花束贈呈。歴代の生徒(ゼミ生?)が、つぎつぎと大きな花束を渡していく。平日の夕方であったから、もちろん仕事もあったはずだ。仕事を休んでまでも、想いを伝えに足を運ぶ。それもあの僻地に(笑)。ほんと、愛されてるなあと。

このような最終講義となったのも、一人ひとりの学生としっかり向き合ってきたからこそだろう。人生の深みを感じた瞬間であった。

 

ひとつ心残りをいえば、授業中に来週のテストででるとこを言うはずだったのに、よく分からないまま終わってしまった点…。いや、あんなに生徒に愛されている教授だ。心配ない。単位をくれないはずがないではないか。そう信じている。

© 2018 Motoki Yoshida