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Pinterest風レイアウトがPinterest以外のサイトにおいて役立たずな理由

なるほどと思った記事があったのでシェアすることにした。

Why Pinterest-style infinite-scroll layouts are worthless for everyone except Pinterest | Stephen Corwin's Blog

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Pinterest風レイアウトとは、本家Pinterestに見られるように

  1. グリッド型の画像で
  2. 半永久的にスクロールできる

 

レイアウトといえるだろう。このようなレイアウトは、Pinterestのリリース以来、多くの人を魅了し、現在では、Etsy や Ebay といった米国における大規模ECサイトでも採用されるほか、日本のスタートアップ界でも、Whitelist や WishScope などで採用されている。

 

本記事で指摘されている Pinterest風デザインの問題点をまとめると、以下のようになる。

ここ数年のウェブサイトを見てきて、"Less is More"ということは分かっている。Pinterest風のサイトを見ても、すべてを見渡すことはできるが何も記憶には残らない。コンテンツがありすぎるのだ。

 

では、なぜこのようなレイアウトがPinterestでは機能するのか。それは、サイトの目的の違いにある。

Pinterestが機能するのは、ユーザーが何か特定のものを探して訪問するサイトではないし、また、ユーザーがある1枚の写真に着目することは彼らの成功にとって重要ではないからだ。Pinterestはアートサイトなのだ。...
しかし、もしこのレイアウトを製品を打ったり何かをプロモーションするために使うのであれば、そして、それが会社にとってコアなビジネスモデルなのであれば、それは瞬く間にマズい選択となるだろう。

 

つまり、Pinterest風レイアウトは、アートサイトとしては快適により多くのものを見せるという意味で優秀だが、ECなどの見せるだけで終わってはいけないようなサイトにおいてはよろしくないというわけだ。 

 

これにはいろいろと考えさせられた。筆者の言いたいことはよく分かる。ECサイトにおいては、「見せるの先の購買というアクション」に持っていかなくては意味が無い。

しかし、Pinterest風レイアウトが一概に悪いとは思わない。冒頭で挙げたように、米国の有名企業も採用しているこのレイアウトには、それだけの魅力がある。

スクロールしている楽しさは、ショッピングモールでぶらぶらとお店を徘徊する楽しさを想起させる。これは、今までのECにはなかった新たな価値提供の仕方である。

 

そこで、ECサイトに携わる者として私が思うのは、Pinterest風レイアウトの弱点を補ってあげる形を考えるべきということだ。それには、様々な方法があるだろう。強弱をつけてあげるのもその内の一つだ。

工夫の仕様はデザイナーさんの腕の見せどころだろう。ここは、UIというより、UXに近いところかもしれない。

私も、ECサイトに関わるデザイナーの端くれとして、色々とアイデアを巡らせようと思う。

by @show_motto

 

© 2018 Motoki Yoshida