最近ブログの更新が滞っていたので、読書メモ的な形で軽めの記事でも更新していこうかなと思い、久しぶりにブログのエディタを開きました。
今回読んだのは、元P&Gでそこから日産自動車や資生堂と外資系企業から日系企業までを「マーケティング」一筋で渡り歩いてきた音部大輔さんの「戦略思考」についての本。
なぜ「戦略」で差がつくのか。―戦略思考でマーケティングは強くなる―
- 作者: 音部大輔
- 発売日: 2017/04/13
- メディア: Kindle版
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世の中、色々な戦略がある中で、本書の特徴を箇条書きにしてみると、下記のような感じです。
- 戦略的とは何かという根本からわかりやすく書いてくれている
- 戦略立案のベースとなる「目的」と「資源」について分解しわかりやすく説明
- 戦略系の本にありがちな硬派な感じはなく、文字も大きめで読みやすく入門書としてよさそう
全体を通して、戦略の根本にこれでもかというほど分かりやすく迫った入門書といえるかなと思います。
音部さんは、
戦略とは、「目的」達成のための「資源」利用の指針、である
と定義し、次に、良い目的とはなんだろうか?(SMART等)、資源とはなんだろうか?と展開し、そこから戦略の効用について触れ、満を持して、戦略の組み立て方に入っていきます。
戦略の効用についてのパートの目次だけ抜粋すると、そうそれそれという項目が出てきてこれだけでも学びになります。
- 成功確率が上がる
- 目的のよりよい達成が可能になる
- いい失敗で経験値を獲得しやすくなる
- 再現性の確保
- 有意識の力
- パニックを防ぐ - 一貫性を担保する
- 自損事故を防ぐ
- 意思決定を助ける
- 目的を共有する
- 摩擦を下げる
- 権限委譲を助ける
この項目よくわからんぞとか、内容気になるな、という方はぜひ本を手にとってみてください。
サッと読めて実践につながる良書でした。戦略立案する立場にある人にはおすすめです。
なぜ「戦略」で差がつくのか。―戦略思考でマーケティングは強くなる―
- 作者: 音部大輔
- 発売日: 2017/04/13
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戦略系でいうと個人的バイブルはなんといっても「良い戦略、悪い戦略」。こちらもセットで読むと面白いと思います。
- 作者: リチャード・P・ルメルト,村井章子
- 出版社/メーカー: 日本経済新聞出版社
- 発売日: 2012/06/23
- メディア: 単行本
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