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メルカリ本、山田進太郎さんを中心とした経営メンバーの苦悩と成功の物語

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メルカリ  希代のスタートアップ、野心と焦りと挑戦の5年間

メルカリ 希代のスタートアップ、野心と焦りと挑戦の5年間

最近はメルカリに転職する友人も増え、一人のユーザーとしてもお世話になっているメルカリ。個人的な印象としては、創業からあっという間にユニコーンとなりマザーズ上場を成し遂げていった銀河系集団という印象が強かったが、この本を読んで、良い意味でその印象は変わった。

HTML5で実装を開始しネイティブで書き直すという判断をしたこと、初日のダウンロード数は周りの友人くらいの数であったこと、テレビCMに合わせてギリギリでCSチームを仙台に構築していったこと、いわゆるスタートアップ的な泥臭いところをまで描かれており、メルカリもこうだったのかと何だか親近感を抱いた。

一方で、このような成功に導いた要因は何だったのだろうかと考えてみると、やはり何といっても「人」の要素が第一なのだなと感じた。

元ミクシィCFOの小泉さん、元サイブリッジCEOの濱田さん、元 Facebook VP の John Lagerling さん、コミュニティファクトリー創業者の松本さん等、数えきれない程のインターネット界の大物達を集められたことが何より強い。

本書の中にも描かれているが、そのような人物達と山田進太郎さんとの出会いがメルカリ創業よりもかなり前からのものであり、メルカリはプロダクトとしてもチームとしても山田進太郎さんの集大成なのだと感じた。そして、その本気度と謙虚さがこれだけの人を惹きつけたのだと。

また、インドの人材採用に乗り出して1年で新卒30名超を採用したといった話もサラっと書いてあり凄みを感じた。普通じゃないと。

Amazonのレビューをみていると、登場人物が多すぎてよく分からない箇所があるといった記載もあったが、それはたしかにあるかもしれない。

ただ、インターネット界隈やベンチャー界隈のニュースを拾っている人、実際にその界隈の中の人にとっては、それらの登場人物を思い浮かべながら、「この人とこの人ここで繋がっていたのか!」といった発見もあり楽しみながら読めるので特におすすめしたい。

良い本でした。自分もがんばる。

メルカリ  希代のスタートアップ、野心と焦りと挑戦の5年間

メルカリ 希代のスタートアップ、野心と焦りと挑戦の5年間

© 2018 Motoki Yoshida